映画しか観てない。

9.11からもうどれくらい?一週間?
ステレオタイプ、というと語弊があるかもだけどそう感じざるを得ない。人ではなくて、物語の端々に出てくる土地の名前が。テルアビブ、パレスチナベトナムイラクパキスタンアフガニスタン。記号が完全な記号になってしまって、意味も薄れてしまってるじゃないか。
政治を中途半端にもってくるから人間も話も味気ない。うそ臭い、リアリティがない。

でもヴィム・ベンダースの撮る風景はいつも息を呑むくらい美しいよ。ロスの夜景、そして赤いアメリカの大地。


冒頭の「ドグマ95」宣言をみて、「おっ」と思った。私はこれで2作目。この運動、私は嫌いじゃない。「純潔」は少々大げさでも、映画の可能性を信じている気がするから。

孤独に嘘がない。静かな優しみがあるよ。

デンマーク映画は過去に一本。これが「ドグマ95」一本目。

しあわせな孤独 [DVD]

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「幸せになるための〜」はこの映画と空気が似ていた。映画手法の問題ではなくて、デンマークがもともとこういった穏やかさ、精神的自立をもっているのか。
生活に入ったヒビの深さも似ている。でも、みんな何とかやってるよ。
私の中の新しいデンマーク像。