韓国との体温差。

復讐する、その圧倒的な情熱(というとおかしいか)・意志に少し驚く。これが人間の本能なのか。韓国映画を観ると時々思うのだが、「目には目を、歯には歯を」的な復讐劇は日本の映画ではなかなか観ることはできないだろうな。日本の場合、一概には言えないが最後には赦しが確実に入ってくる、ように思う。ここまで憎しみを同じ温度で持ち続けて、最後にその沸点のまま復讐を、苦しみを与えられたのと同じくらいの暴力で返すことに救いはあるのだろうか。どちらが良い、悪いということではなくて、その所作の差に驚くのである。
もしかしたら、自分はいつも傍観者でしかないから、こんな甘いことを思うのか。わからぬ。
映画自体はとても面白かった。韓国の映画は、無条件で信頼してる。

こどもの誘拐に起因した復讐劇で思い出したのは「トカレフ

最後の佐藤浩一の独白が印象的で覚えてる。「クムジャさん」も「トカレフ」もこどもを誘拐した本当の理由がわからなところが似ている。(あれ?でも「クムジャさん」はヨット欲しかったんだっけ)