他人のことば。
阿川佐和子のガハハのハ―この人に会いたい〈3〉 (文春文庫)
- 作者: 阿川佐和子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06
- メディア: 文庫
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一番初めにこの本に触れたのは、本屋での立ち読みで。中村玉緒との対談が良かったのだ。
あのときのときめきは今も消えない。活字になった、彼女の言葉一つ一つの逞しさがまぶしかった。これがテレビで発揮できるか。否。目線も声のトーンも全てはこちらの想像でしかないが、活字がゆえに言葉が立つのだ。
対談という形で語られる人々の半生は、自己語りが陥る客観性の欠如を補ってくれる。多少うそぶく事があったとて、ぐいと引き込まれる魅力がある。