旅は道連れ、世は情け。
先週金曜日から昨日まで、2泊3日で香川・直島、豊島、京都市内を旅してきた。
一人旅は本当に久しぶりのことで、2008年末の長野以来かな?と思ったけど、2009年夏の名古屋があるか。一人で旅することに少し寂しさを感じ始めたのと、旅する相手が出来たのでしばらくお預けしてたけど、一人旅はやはり良い。
今回は本当に自分の気持ちに忠実に、廻りたいところをまわり、「見る」こと・「行く」ことに意味を持たせすぎて疲れないように、観光をした。
私の今回一番は文句なく豊島。豊島美術館はもちろん、棚田、びわ、「遠い記憶」等々、私を強く惹き付けるものがあった。
直島は地中美術館が素晴らしい。家プロジェクトの中では「角屋」がお気に入り。
京都は、今回は金閣寺を見た以外はほぼサイクリング。市内を自転車で駆け巡り、京都の距離感覚を知れた気がする。私にとっては3度目の京都だったけれど、もうしばらく行かないだろうな。私に京都は、今あまり魅力的ではないのだ。人が多すぎるのか。
写真は後で上げる。ほとんど撮ってはいないんだけど。
シチリアの風。
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アラン・ドロンの美男ぶりにもため息が出る。
今の自分には、途中の暴力描写がちょっと駄目なのだけれど、それ以外は画面から片時も目を離せなかった。
沈黙で語る。
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マチュー・アマルリックも久しぶり。
父との愛情のやり取りが印象的。
誰でも、親に認められたい。僕たちは、永遠に子どもだ。
80年代に帰る。
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原題である「ある士官とある紳士」が示すとおり、むしろデブラとの恋愛は側面であって、主人公メイヨの士官学校での成長がこの映画の本題であろう。
自分でもまさかと思ったのだが、メイヨが途中「帰る場所がない」と教官に叫ぶくだり、不本意ながら涙がこぼれた。映画を観て泣くなんて、本当にどれくらいぶりだろう。
鬼教官とのやり取りも見ものなのだが、同時にメイヨと同級生たちの結束が強くなっていく過程もいい。
私はラストのデブラを迎えにいくメイヨよりも、卒業式のメイヨが好き。卒業式の場面が、この映画の終わりにふさわしく思った。
「愛と追憶〜」以来、80年代のアメリカ作品はまだ2作品しか観ていないのだが、思いもよらない良作であった。
今の私の興味は、80年代アメリカの女性である。あくまで映画での知識しかないが、ヨーロッパの女たちは80年代より前から、もう少し男に対しても主張があった。意思があった。
でも、デブラが演じる女はまだ男よりも少し後ろに居る。男が自分を幸せにしてくれる、という幻想を堂々と生きている。
私も生まれた年も、まだアメリカそのような時代だったのだ、というのが今の私の驚きなのである。
・・・と偉そうに言ったところで、まだその幻想は今の日本でも全くなくなっていないし、私からも完全に消えてはいないのであるが。
星ひとつはん。
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