そこに愛はあったのか。

ペドロはいつだった私の期待を裏切らない。女性を主人公に据えている限りは。
男性が主役になっているときは、いつも自分の内に悩みや苦悩をひたすら抱え込んでいる。あっけらかんさや、すっとんきょうなしたたかさが映画から失われてしまって物足りなさを感じていた。
けれど、今回のは久々の快作。私の大好きな作風からは既に変化が見られるけれど、とってもよかった。

ただ、ペドロの作品は「オール・アバウト・マイ・マザー」からずっと邦題が原題そのまま。それまではずっとイカした邦題だったのに、何で??ものすごい手抜きを感じる。