百聞は一見に如かず。


@東京写真美術館

内容としては物足りなさが残る。いやしかし、50年間をざっと振り返るって趣旨がそもそも無理か。
報道写真の歴史とともにここ半世紀を駆け足で巡ったわけだが、大きな出来事をひたすら再確認していく作業のように思われた。どこかで見たことのある写真もあれば、もちろん初見のものも。けれどどれも既視感。過去の出来事はもはや記号のよう。その記号を自分の遺伝子情報に必死で書きとめているよう。

私はもっと世界の片隅のことを知りたかった。展示バランスがどうにも悪かったのか。
もっと掘り下げて報道写真を取り上げるのであれば、この展覧会の意味もあったろう。