子供でもない。

大人は判ってくれない [DVD]

大人は判ってくれない [DVD]

名作、といわれるものがなぜに名作たるか。いつになっても不変な人間の感情を描ききっているからじゃないのか。
ジャン・ピエール・レオーを最近は連作でお目にかかっているわけだが、13歳の頃のこの眼の強さは何なのだ一体。

この映画を観て思い出したのは、宮崎あおいの「害虫」。そうか、あれは現代版日本仕様「大人は判ってくれない」だったのか。

この作品も、宮崎あおいの眼が忘れられなかった。
もう50年も、もしかしたらもっとその前から13歳の目線は変わっていないんじゃないのか。

オープニング、エッフェル塔をひたすら追う画が続く。映画はパリの町並みが愛しい。でも別にパリでなくったって構わない。白黒フィルムの情感が映し出す風景に酔っているだけ。たとえ日本の遠いどこかでも、きっと私は愛しい。
今日は東京タワーに行ったので、その画像を。東京にも塔はあるんだよ。

おまけ。

東京タワーのそばに立派なお寺があった。都会の真ん中に緑があって、高層ビルも沢山見えたよ。