魂の行方。
- 作者: 島田雅彦
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たましいは本当に死なないのかい?恋に生きることこそがもしかしたら平和の証なのかも。でも嘘。そんのな嘘だい。
狙ったわけではないが、最近はどうもつながる。この小説を読むとどうしたって日本でいちばん有名な某ご一家がちらほらと頭に浮かぶわけだが、あの人たちの負った、負わざるをえない幸福と同等のある種の不幸にも敏感でいたい、とここ最近はホントに思うのだよ。
この小説は楽しめたが、それでも男の描く女像にたまにうんと疲れることがある。この作品だって、「ほへぇ」と気の抜ける瞬間があった。
女ってそんなに都合よくないって。だったらもっとあんたらも都合よくなってよって、思う。