筋肉痛、まだうずいてる。

週末のテニスの遺産。毎週毎週のお決まりごとになる予感がする。

浅田真央は足首が柔らかい、のだとテレビで解説者が言っていたっけ。そうか、だからあんなに柔らかく滑るのか。

俺らの身体を傾斜地で支えていちばん単純でむずかしい動きをするのは、膝じゃなくて足首だ。それがわかったとき、俺は木を伐るのが好きになった。

この言葉を受けて、私の足首は機能しているのか、とふと考える主人公は馬の足音を思い浮かべる。自分の頭にとっさに浮かんだのは、氷の上をくねくねと軽やかに行き来する浅田真央の姿であり、同時にその原動力、滑りの根幹を支える足首をとっさに思い出したのだった。

足首か。

いつか王子駅で (新潮文庫)

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