フランス哀歌。

フランス語を見るのも、聞くのも嫌だったのはどれくらいの間だったろう。とりあえず2005年が自分にとって、フランスと仲違いした1年だったことは間違いない。自覚はある。
じゃあ2006年は?振り返ってみると、半ばを過ぎたあたりから、自分の中でのフランスへの思いが少しずつ外側に染み出して、たまにあふれ出しそうだった。そう。フランスへの片思いがまた頭をもたげて、困ったことに復活したのだ。
フランスへ実際に行くことはもうしばらくないだろう。金銭の問題と、時間の問題と。現実を生きる、ということ(悲観ではない、前向きな意味で)はこういう多少の枷を受け入れることなのだ、とやっと納得できるようになった。

こんな自分の最近のお気に入りはこれ
エッフェル塔に大した思い入れもないくせに、と罵られてもいい。仕事の合間、パリの夜明けを盗み見ていると時々いても立ってもいられなくなる。焦燥感はどうしようもない。でも、それでも、自分がまたフランスに触れてワクワクする、この感覚が戻ってきたことが嬉しい。

フランスはこれからがよい季節。夕暮れの時間が次第に延びて、昼が長くなる。