居眠りへの叱責。

アララトの聖母 [DVD]

アララトの聖母 [DVD]

実は劇場公開時に観にいって、見事に冒頭から夢の中へさよならーだった思い出深い一作である。退屈以前の、自分の身体の疲労がたたったのであった。劇場がシャンテシネだったことも、DVDみて思い出した。横浜からよく銀座まで出て行ってたよ。さすがヒマな学生の身。
アルメニア人虐殺、というテーマを軸にいくつかの場面が交錯して話が進んでいくのだけど、ドラマドラマし過ぎかな?この作品の伝えたいことが明確な分、自分はもう少しシンプルなほうが意識が分散しなくて良かったかな、とは思う。1915年のあの出来事が現在を生きる者にまで、影響を与え続けているという事実は紛れもない。ただ、ひとつひとつのエピソードの意味を持たせすぎる。
幼少のゴーキーを演じた少年がよい。どうしたらあんな真っ直ぐな瞳を持って生まれることが出来るの。