2002年の宿題。

青春残酷物語 [DVD]

青春残酷物語 [DVD]

大学2年時の映画の授業で取り上げられた大島渚。見よう見ようと思いながらなーんでこんなに時がたってしまったのか・・・。DVD化されてなかったからか?言い訳だな。
1960年作品だが、まず驚くはその色彩の鮮やかなこと!電話は水色、ラベンダー色と黒電話なんて一回しか出てこないんじゃない?マコの服もヘアスタイルもハイカラ(!)だし、東京の風景も背景が単調な色(日中は土色、夜は黒)だからか車や人が際立っちゃって賑やか極まりない。何なんだこれは。
物語が進んでいくスピードも早い。まるで彼らの陥落の速度を表しているよう。台詞も外しはない。何というか、台詞に色気がある。芝居台詞だけど芝居っ気をほとんど感じさせないこの台詞運びは、この時代特有のものかな。この頃の小説を読んでもそう思うもん。どうしてこの台詞力が今は失われてしまったんだろう。
もう40年も前の映画だけど、全く古くない。良作は古くはならない。新しさを永遠に持続させる。その証明。