2002年の宿題。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2006/03/30
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1960年作品だが、まず驚くはその色彩の鮮やかなこと!電話は水色、ラベンダー色と黒電話なんて一回しか出てこないんじゃない?マコの服もヘアスタイルもハイカラ(!)だし、東京の風景も背景が単調な色(日中は土色、夜は黒)だからか車や人が際立っちゃって賑やか極まりない。何なんだこれは。
物語が進んでいくスピードも早い。まるで彼らの陥落の速度を表しているよう。台詞も外しはない。何というか、台詞に色気がある。芝居台詞だけど芝居っ気をほとんど感じさせないこの台詞運びは、この時代特有のものかな。この頃の小説を読んでもそう思うもん。どうしてこの台詞力が今は失われてしまったんだろう。
もう40年も前の映画だけど、全く古くない。良作は古くはならない。新しさを永遠に持続させる。その証明。