欠乏症。

ここ3年くらいずっと、DVDを借りるときの条件みたいなのがあって、(1)フランス映画(フランス語映画)、(2)ヨーロッパ映画、(3)陽気な映画となっている。
(1)はフランス語を欲しているのもあるんだけど、フランスの風景とか街並みとか、あとはシンプルな台詞回しが恋しくなってついつい手を出してしまう。(2)はフランスに通じてもいるけど、ヨーロッパ全体への興味が尽きないから。(3)はもうどーでもよくてリラックスしたいだけなんだけど。学生時代、阿呆のように邦画を観まくっていた時代はどこへ行ったのか。あのときがあったからこその今のぶり返しなのかは謎である。

さて、このトリュフォーは2本立て。
「アントワーヌとコレット」は短編白黒。はじめに日本人のスタッフロールも出てくるから何かしらと思ったら、「二十歳の恋」ってゆう連作映画集の一遍だったみたい(何と石原シンタローも監督として参加)。「大人はわかってくれない」のアントワーヌを少し思い出させる感じで、ほろ苦い感じの作品でした。ラストの歌と街角の恋人たちのスナップが良かった。
夜霧の恋人たち」はアントワーヌがどんどん駄目男になってゆく…。髪をかき上げる仕草が気に入らなくて「さっさと切ってしまえ」と何度思ったか。どーにもダサい…と思ってたらそういう設定だったよう。でもアントワーヌにはなぜかキレイな女ばかりつく。
カラーになって1968年の街並みが映るのだけど、本当にパリの街は現代と変わらない。