真夜中の孤独。

ロマン・デュリスエマニュエル・ドゥヴォス!大好きな役者さんが出てる。
久しぶりにガツンとくる作品だった。
ピアノレッスンを受けている先生の部屋で、主人公がタバコをふかすシーンがあって、白く反転するくらいのまぶしい光が差し込んむのだけれど、主人公に光が差しているのでふっと気が落ち着いたのであった。シーンが刹那的な分、そんな穏やかさが続かない気はしていたが。
人生のなかで置いてきたものを取り戻す作業は大変なことである。彼が必死でピアノに打ち込む様にしびれたのだ。その結果がどうであっても、もう一度アクセルを踏む勇気を讃えたい。
彼が不動産ブローカーとして空き家にすみついた移民を追い出す様は、フランスの現実である。この映画が公開された前年の2004年は、丁度移民暴動が騒がれた年でもあった。