思い出をひとつ。

市川準監督が亡くなったらしい。頭がふさふさの白髪だったから、急な知らせに驚きつつも納得してたのだけどまだ59歳だったとか。…親と同い年だ。若い。

以下、順不同。

トキワ荘の青春 [VHS]

トキワ荘の青春 [VHS]

古田新太を知ったのはこの作品だったような…。静かな、というと聞こえはよいが実際は退屈でもあった。評価は高かったような。

東京兄妹 [VHS]

東京兄妹 [VHS]

一度しか観てないけど、大好きな作品。東京の下町のたたずまい、兄妹の風景、全てが好きだった。ただひとつ慄いたことといえば、妹が三つ指つく場面か。何てことはない、確か兄に晩御飯を出すシーンだったはずだ。

大阪物語 [VHS]

大阪物語 [VHS]

ジュリーとか田中裕子とか池脇千鶴とか楽しみだったんだけど、全編ジュリーと裕子が辛気臭い顔をしてたことしか覚えてない。嫌いじゃなかったけど、自分の中で跳ねる部分が無かったんだと思う。

東京マリーゴールド [DVD]

東京マリーゴールド [DVD]

何が良かったって、ひたすらキャッチボールをする劇中CM。それを観てちょっと泣いてしまう田中麗奈演じる女の子。何考えてるかわからない小沢征悦演じる男。東京の風景。台詞はいつも、人物から離れて風景にかぶさってた。

ざわざわ下北沢 [VHS]

ざわざわ下北沢 [VHS]

いまは無き「シネマ下北沢」にて。寝てたんだよねぇ…。有名な役者さん勢ぞろいだったみたいだけど、数え欄無かった。広末とかトヨエツとか。多少風景から浮いてる人もいたけどね。

これは映画館にまで観にいった作品だったのに、あんまり覚えていない。宮沢りえがしくしく泣くシーンだけは覚えてる。


結構観てるつもりだったけど意外と観てない。内容は覚えてない作品が多い。でも大好きな映画監督だったの。切り取られる風景や人物の呼吸が心地よくて、映画を観ているというより映画が流れてる感じがしてた。
ただひとつ相容れないと思ったのは、女かな。監督の女に対する幻想を感じる部分がたまにあって、そこはちょっと違うと思ってた。