二本足の強さ。

昨日録画した「ETV特集 須賀敦子 霧のイタリア追想〜自由と孤独を生きた作家」を見た。
彼女の著作から、ある程度彼女の人生や哲学に対しての知識はあったつもりだったけれど、映像で見る時代と彼女の写真、そして彼女を知る人たちの言葉は、私の知らない須賀敦子を教えてくれる。
恵まれた人、の思いはある。でもそこから自分の強い意思を、ある種の頑固さを持って形にした。その裏にあった努力や意地、孤独に対して思いをはせると、私は今途方に暮れる。
どうして私は、あきらめることしか考えないのだろう。
必死で強くあった一面もあったという須賀の背中に、少しでも近づきたいと今の私は思っている。