共有するもの。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2009/11/28
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家に宿る記憶は、人のなかに残る。物は消えても、思い出はきえない。
彼らの話が他人ごとには思えなくて、選択の行方とその結果の三人の思いが気になってしまった。私にも、田舎に私の代まで引き継ぎそうな祖父母の家がある。たぶんこの家族が下した決断を、私やいとこがすることになるのであろう。
築くこと、所有することの行く末を誰が考えるであろう。そこを過ぎた時間があれば、いい。