女のしあわせ。

キャラメル [DVD]

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フィクションの世界の中に、その場所の風景や日常が垣間見れることが、私の映画を観る醍醐味である。レバノンについて詳しくは知らない。ただ映画の中にある、黄土色のベイルートの街並み、湿気が私に空気を伝えてくれる。
女だけがしんどい訳ではないことはわかっているつもり。でも、やっぱり。
べらべらとお喋りを繰り広げる女たちが、それぞれの葛藤と向かい合いながら生きている姿がいい。つらいとき、助けて欲しいとき、そばにいてくれるのは女だと思う。
笑って、謳って、踊って。傷ついた姿もさらして、まっすぐじゃなくても前を向いていたい。
最後のショートカットにした女性の隠せない笑顔が印象的。すごく素敵だった。
こういう映画を観ると、女に生まれてよかったと私は心から思うのである。